もともとはハーフハンドル、というコンセプトからの派生モデルです。最小限のハンドル面積でグリッピングを確保する
目的で設計しました。それを10mm厚ブレードに転用した際派生したモデルが“バードケイジ”モデルです。
下の画像のモデルがハーフハンドルモデルです。
“BIRD CAGE” Short D
MONTHLY INTRODUCTION
“バードケイジ”の名の由来となった、
特異なハンドル形状。
お察しの通り、バードケイジは有名なライフル
のフラッシュハイダーより付けさせて頂きました。
こちらは派生型、ショーティーモデル。
“バードケイジ”ファーストモデル。
現行モデルとのハンドル形状の違いに注意。
当初ペングリップしやすい様、ハンドルは比較的ストレート
でしたが、現行モデルはチョッピングも視野に入れ、ハンドル
形状を変更しております。
このページでは毎月1モデル、詳しい解説をまじえて紹介してゆく予定です。
“プラクティカル・ショーティー”
全長 215mm
刃長 120mm
カーボンファイバーハンドル
-左画像モデルの仕様-
全長 282o
刃長 165o
10mmD2鋼
ハンドル材 カーボンファイバー等
総重量 500g
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nemotoknives@yahoo.co.jp
以上、今月は バードケイジモデル の御紹介と解説でした。
次回更新は2月初旬予定、というか目標です。
バードケイジの加工のアイディアは、すでにスケルトンモデルで実現済みでした。
言い忘れましたが、このハンドル形式は、ハンドル全体が短く見える、というデザイン上の特徴もあります。(ナロータングの
バットキャップや、カランビットのリング部分にも同様な効果あり。)銃刀法改正の最中、こういった手法は重要になってくるのでは
ないかと思います。(5.5cmのブレードに、フルサイズ10cmのハンドルなんて、あまりにも格好悪い。)
まぁ、ハンドル等、機能的には歴史の淘汰を経て出来上がったスタイルを選択しておけば問題ないのです、お客様のチョイス的には。
ただ、メーカーがみんなそれをしちゃうと発展性もクソも無くなるわけで。機能性への挑戦、というのは、時として無謀なものです。
(例・鉈のハンドルエンドにリング付けたらすっ飛んでいかなくね?→重量に振り回されて小指骨折。)やってみやら駄目だった、なんて
のはいくらでもありますが、それでも発展の歩みを止めるわけにはいかないと、日々変なものをこしらえてる訳です。
ハーフハンドルを10mmモデルに転用する際、一番ネックになる部分が重量バランスでした。この加工法を用いれば、
後ろに寄りすぎたバランスを改善出来ると言う事で、バードケージの特異なハンドル形状が完成されました。
全長 143mm
刃長 73mm
カーボンファイバーハンドル
“シュトルム”
全長 200mm
刃長 95mm
ステッピングG10ハンドル
H17年に制作した戦術刺突針
こちらが現行モデルのハンドル部。
一段細くなったハンドルエンドは、小指の巻き込み性
に優れ、確実にグリッピングしてくれます。
穴には、パラコードなど巻くのも一興かと。